2010年6月21日月曜日

議員定数4減の14に

数の力で削減強行、共産党反対討論で
     石渡、椎名が問題点正す

 議員全員による定数等調査特別委員会が昨年9月に設置され、定例会ごとに会議を行ってきました。今議会の委員会でも、定数14案、16案、17案と一致する状況がない中で、14案を主張する方々から、発議がされました。提案者は、柳下清、賛成者は、鎌形栄一、所一重、菅澤正夫、土井清司、勝又剛、菅澤昌則、土井秀敏、伊藤信也(敬称略)であり、議長欠席の中副議長を除く過半数である9名から出されたもので、論議の余地を残さない数の力の行使でありました。

 しかし、この強行突破ににたいして、広瀬弘二、加瀬芳広2氏から16案の修正動議が出され、4人が討論を行いました。最初に石渡悦子議員が原案の14案に反対し、16の修正案に賛成する討論を行いました。論点は、①削減は、多様な民意の反映、少数意見の尊重と言う点で後退になる②自治法は人口規模で定数を想定しているが、原案は、有権者規模を基にしている③削減は住民の声だと言うが、改選後請願などは出されていない④全国都道府県議長会も、行政の簡素合理化と同じ観点からのみ論ぜず、定数の一律削減は適当でないと指摘しているであり、唯一の女性議員として、多種多様な方が議会に存在でき、誇りを持ってその役割を発揮することが住民に対する議会のあり方であることを訴え、14案に反対しました。

 次に賛成者土井秀敏議員が、町の財政健全化もあり、住民は、削減しない議会に不信感をもっている、と町政擁護の発言をしました。
 3番目に、修正案に賛成の立場から、飯田良助議員が、東松崎地域の状況を訴え、地域に議員は必要だとして4減に反対しました。

 最後に椎名義光議員が、原案反対修正案に賛成の討論を行いました。
①特別委員会は、意見の違いをまとめて、全会一致の案をまとめるところであるのに、審議不十分②これまで数の力で強行突破したことはなかった③賛成議員の中に、町長選挙時に推薦している議員がいるのは、首長が議会定数に口を挟まない原則に触れる④賛否が1票差で決まるのは、条例を変える勢いが足らない、現状の18でよいなど、訴えました。

 採決は、無記名投票となり、修正案は賛成7、反対8、無効1で否決、原案は、賛成9、反対6、無効1でした。

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